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Archive for 2011年9月7日

第二回 「それ、君のシゴトじゃないよ」(某大手電話会社営業所所長)⇒やる気倍増、グッときた上司の言葉

さて、最初の会社で、営業部に配属され、毎日、映画館巡りの日々だったわけですが、かといって仕事をしていなかったわけではありません!

なにせ「かっこつけ」の私。「かっこいいと自分が納得していることだけはやりたい」のです。なので、ペーペーながら、勝手に会社の戦略を想像して、勝手に自分がやるべきことを決めて行動する、という暴挙にでていました。(言ってみれば組織のルール無視です、、、若いって怖い(^O^;))

結果として、スタンドプレーばかり。例えば・・・

(例1) 誰でもできそうな単純営業はノルマがあっても無視して、いっぱい儲かりそうで、複雑な案件を探してきて営業する。その場合、他の事業部や他の管轄地区にかかろうが気にせずとにかくGO。

(例2) 自分のためになりそうな研修を探してきては申請して、受けに行って自分のスキルUPに専念する。

ただし、「誰もがわかる結果を出す(つまり例1なら売上、例2なら試験の数字)、という線引きは自分の中でやっていました。でないとただのアホでかっこ悪いので(^_-)-☆

そんなこんなで、オサボリしつつも、数字を達成し、提案内容も評価されて総合企画大賞として表彰され、同期には「やるね〜」と言われ、上司には「鼻が高いよ」と言われ、正直、嬉しかった。んが、一方おなじチームの方からは「ルール違反だ」ということで真っ向から批判され、おもいっきり孤立していました。飲み会なんて行かないし、オフィスの中でも会話なし。ただ、自分が望んでやっていることなので、批判も孤立もまったく気にしていませんでしたけど。ほんとチームワークを乱す生意気で傲慢な小僧でした。

そんな「浮きまくり」の日々のなかで、私がチームの先輩方の茶碗を洗っていたときのこと・・・。営業所の所長が通りかかり

それ、君のシゴトじゃないよ

チームの中にはサポート職の女性が一人だけいらっしゃったのですが、当時推定58才位、チームのお局様ポジションで、お茶出や片付けは本来その方のシゴトだったようですが、彼女の指示で私がやっていたのです。「理不尽だな〜」と思いつつも、なにせ年齢差も職歴も差があって、そこは口にできず、忸怩たる思いを抱えながら、毎日、不満顔でやっていました。というか、わざと「被害者っぽく」振舞って周囲に仕返しをしていたのです。なのに、それを咎めず、私の思いを代弁してくれるなんて、と驚きました。

さらに翌日の夕方、いつものように掟破りの大規模案件の事務処理をしていたとき、所長が私の後ろを通るときに、ポンっと契約書を私の机におきました。

「何ですかこれ?」

「あ、それ、僕がちょっといってとってきといたから。今月のノルマ分、君の名前で処理しておいて

私の評価が下がらないように、ノルマの契約分を私の代わりに営業してきてくださったのです。

「ええ!申し訳ないです」

「いいの、いいの。君は大きな仕事をやっているんだから。能力を発揮してくれればいいんだよ。それが俺の仕事だから。

怒られていたら多分当時の私は思い切り反発していたと思います。けれど、逆に庇護していただいて私が私の中に必死で構築していた氷の壁がすこ〜し溶けた気がしました。その後、営業スタイルも態度も、大きくは変え(られ)ませんでしたけど、でも、喜んでお茶碗洗いをするようになり、お茶碗洗いの技を極めて皆さんの心地良さに少しだけ貢献するよう努めました♪

何十年もたった今でも、あのときの感動はフリーズドライのようにすぐ心に蘇りますし、後に上司になったときに真似ようと努力しましたし、不満顔になってしまう仕事があるときは その上司の顔を思い出して、自分を諌めています。

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