さて、本日のリアル名言集は「やってみなければわからない」。非常に一般的な言葉で、なぜこれが名言?な感じですよね?!
私が書いている「名言」って、実は「名言」ではないのかも?その言葉を発した人の人となり、話し方、場の雰囲気、会話のコンテキスト、そして受け皿としての私・・・色々な要因が関係して、ある特殊な瞬間に「名言」として、私の中に残ったものなんですよね~(~_~;)
今回のこの言葉をくださったのは、某ベンチャー企業の監査役。元某一流商社の本部長レベルまで勤められた方。商売や人事の酸いも甘いも噛み分けた親分の気風を持った方です。
当時、私はそのベンチャー企業を卒業する(辞める)べきかどうか、とっても悩んでいました。
ベンチャーらしく、私が入社した時で50名。1年以内に120名くらいに急成長。海外進出、新規事業立ち上げ(またはクローズ)、IPO、M&Aと目まぐるしく「事件」があり、私自身もマーケティングの世界だけでなく、先にあげた会社の「事件」があるなかで、COO(後のCEO)と行動を共にして、事業開発や経営的視点での活動をさせていただき、日々発見というか、悩みというか(^O^;)、言ってみれば、「成長」を感じ、退屈することなく過ごしていました。
それなのに、なぜやめることを考えたか?
例えば「会社の成長性に疑問をもった」なんてアホな理由?(それを解決する役割にいたのに、それを理由にするのはNG)、あるいは「日々批判にさらされて辛い」とか?(自分の能力不足ですが、これはほんときつかった)、様々な要因を述べることはできますが、それらはただの愚痴であって、辞めるための判断材料にはなっていません。
監査役の一言が理由になったのです。
私がまたまた監査役に愚痴をもらしていたときのことです。多分、こんな風に会話が進みました。
「部下をもってはいるけど、私が上長である意味がない云々・・・」
そんな私の言葉を遮るでもなく、一通り聞いてくださった後で、とても柔らかく
「君はこの会社にいてもいいかもしれないけど、でもきっとスタッフのままだね」
とおっしゃいました。
「どういう意味でしょうか?」
「マネジャーやリーダーにはなれない、ってことだよ」
「リーダーになるって大切なことでしょうか?」
「うーん。僕は会社の仕事で一番おもしろかったのは人事だね。会社も仕事も人で動くんだよ。人事7割、そのほかのことはたった3割だよ」
「でも、私ごときが人の人生を左右するポジションにつくなんておこがましい、と思うのですが・・・私なんかがリーダーを目指して良いのでしょうか?私に向いてますかね?」
「うーん、こればっかりはやってみなければわからない」
と、とても力強くおっしゃいました。その口調と、シンプルな言葉に、目から鱗が落ちました。
自分の器に自信がなくて、自分は専門職タイプ、と自分を枠にはめて十数年。ほんとはリーダーというものに興味しんしんで、やってみたいくせに、なんだかんだと言い訳を作って、逃げていたんだな~、と思いました。
「やってみなければわからない」と言っていただいて、自分にも可能性が零ではない、と思ったら、なんだかとっても嬉しくなったのです。
でも、ほんと、やってみなければわからないと思います。上司も部下も同僚も、組織も、其々に千差万別。その繊細な組み合わせの中で、「リーダー」または「マネジャー」になれるかどうか、はやってみなければわからない!
因みに・・・実際にやってみて、むいているかどうかは人が判断することだと思いますが、少なくとも、私自身は、会社生活あるいはもっというと人生の中で、最も自分が成長した充実した時間だったと思います。
やってみてほんとうによかった、です。
